ミッチーナ訪問前に知っておきたい基本情報(2017年4月現在)
こんにちは、おこめです!いよいよ半年間のミッチーナ生活も終わりに近づいています。帰国前にこれからミッチーナに行ってみたい!という人に向けて基本的な情報を纏めてみました!
注意!以下の情報はすべて’16年10月~’17年4月のものです。ミャンマー全体に言えることですが、発展真っ只中で目まぐるしく状況が変化しているので1年前の情報(特に物価など)もあてにならないことがあります。あくまで参考程度にご活用下さい。
ミッチーナへのアクセス
ミャンマー国外からミッチーナへのアクセス
ミッチーナに行くにはまずヤンゴンあるいはマンダレーで入国し、国内線に乗り継ぐ必要があります。ミャンマーへの入国については、数多のブログが丁寧に紹介していると思うのでここでは割愛。とにかく査証(ビザ)さえ取り忘れなければなんとかなります。観光ビザはビザオンアライバルが出来ないので、E-Visaあるいは在外ミャンマー大使館で事前に申請しておく必要があります。E-Visaについては以下の日本人の方のブログ記事を参考にしました。
ミャンマーのビザ種類ありすぎてどれをとればいいのか?という人もいるかと思いますが、基本的には観光(Tourist)、商用(Business)、乗継(Transit)の三種類でカバーできるのではないかと。ひとまず観光ビザを取っておけばいいと思います。
ミャンマー国内からミッチーナへのアクセス
ミッチーナにくる方法は飛行機、鉄道、バスの三種類です。飛行機は空港にイミグレーションがあります。バス・鉄道は、駅近くにあるイミグレーションがあるのでそこで申し出る必要があると思われます。ただ、私は利用したことがないので詳細は不明。
おススメは断トツで飛行機。ミャンマー国内線は割高ですが、何しろ早いしラクチン。
飛行機
おススメはエアマンダレーかKBZ。エアマンダレーは何しろ早い!1時間ちょいでミッチーナにつく。難点は朝8時台とやや早い時間帯の便であること。エアカンボウザはマンダレー経由のため3時間弱ほどかかるが、昼過ぎの便があるため余裕があります。日本からウェブ予約もできるため、ひとまず行きの便だけでも日本でとっておくのが安心かと思います。(価格120~150ドル)
マンダレーから:KBZ等。マンダレーからは1時間ほど。ほとんどがヤンゴンからミッチーナへの経由地としてマンダレーに降りるため時間が前後しやすいです。ちなみにKBZはヤンゴンではチケットに座席が記載されていてそこに座らなけらばなりませんが、マンダレーからだと空いているところに座る自由席状態となります。不思議。
バス
ヤンゴンから:24時間ほど。筆者自身は利用したことがないため割愛。
マンダレーから:18時間ほど。4列シート。冷房がよく効いているため寒い。(価格:20000Ks~)
鉄道
マンダレーから:24時間ほど。価格はグレードによって異なるもののバスよりもややお得。
乗車経験のある方々に聞くと、「線路が爆撃されたかのような振動」「車体が宙に飛ぶ」「二度くらい死んだと思った」「見本販売員が色々な商品を売り込みにくる」「荷物を盗まれた」等々、スリリングでユニークな体験談を聞かせくれます。一方で、ミャンマーの普通の人の普通の日常が垣間見えるためはまる人ははまる模様。安全面的に、男性でかつ複数人で乗るのであればアリかもしれまんが、女性一人は避けた方がいいかも。
気候と服装(10月から4月まで)
東南アジアと舐めてかかるなかれ。ミッチーナは12月から1月にかけてかなり冷え込みます!体調管理にご注意を。
10月~11月:日中は動けば汗ばむ陽気。朝晩はぐっと冷え込むのでジャンパーなどの上着を持っていくのがおススメ
12月~2月初旬:日中でも寒さを感じるため長袖を。日が落ちるとかなり寒い。とくに朝はかなり冷え込みます。暖房などの設備が乏しいためダウンジャケットが一枚あるのが望ましいです。バイタクで移動する場合は日中でもダウン羽織ったほうがいいかもしれません。
2月~3月中旬:日中は長袖シャツ1枚でも問題ない。ただし、雨天の場合は上着が必要。朝晩は気温が下がるが長袖長ズボンなら問題なし。
3月下旬~4月末:日中は汗ばむ陽気。半そでで過ごして、必要ならば薄手のシャツを羽織るくらいでもいい。朝晩は涼しく過ごしやすい。
雨季については、暑季ほどは暑くないそうですが、湿っぽく不快指数は高いそう。蚊が大量発生するらしいのでそこも注意してください。
両替と物価
両替可能な紙幣とATM
2017年4月現在、ミッチーナ空港に両替所はありません。
ミッチーナの銀行では米ドルでの両替が可能。両替時はパスポートを提示すること。両替は小額紙幣(1、5、10)よりも高額紙幣(20、50、100)のほうが僅かながらレートがいいです。KBZ銀行ではユーロ及びシンガポールドルの取り扱いがありました。日本円は未確認ながらおそらく不可能。
ATMはどの銀行にもあり、クレジットカード(Plusマーク)での引き出しが可能。手数料は5000Ks~7000Ks。
宿泊施設などを除いてドルでの支払いはできないと思っておいた方がいいです。
物価
ホテルの価格帯は12ドル~40ドル。
食事はカオスエなどは500Ks~。カチン料理などをしっかり食べようと思うと10000Ks~。
バイタクなどは要交渉ながら半日ほど貸し切りで15000Ks~前後かと。
その他
ミネラルウォーター:300Ks
ポケットティッシュ:100Ks
ロンジー:5000Ks~
その他
通信事情
MPT、Telenor、ooredoo主要3社とも市内での通話に問題はありません。モバイルネットもooredoo>Telenor>MPTの順で早いという感じ。
時々、数時間ほど全く電波をとらえられないときもあるんですが、その場合は別キャリアならつながることもありますし、時々オールキャリア全滅もあります。こればかりは諦めて難しく考えないのがベター。
詳しくは以下記事参照。
ホテルにWifiがある場合も増えているが、フロント周辺のみなど繋がりづらい模様。
宿泊
宿泊先としては、ミッチーナ駅とマーケットがある中心部が何かと便利です。
YMCAが立地もよくリーズナブルなので節約したい人にはおススメ。ただし、水シャワーしかないとのことで冬はつらいかも。
ちなみに隣にオリエントという日本料理を出しているお店があり、オーナーは日本語が達者らしいです。
他老舗のPtatsun Hotel、出来立てのHotel United などもYMCA周辺にあります。よりマーケットに近いところでは、Golden Powerなど中華系移民のホテルが最近続々登場していて、外国人も多く宿泊している模様。
空港近くにはよりリゾート感のあるホテルもありますが、市街地からやや距離があり移動がしづらいので紹介は割愛します。
電力事情
停電は基本的にはありません。地区によっては昼間に1時間前後停電することもありますが、外国人の泊まれる宿泊施設がある地域では心配いらないと思います。ただし一本路地を入ると街灯がない、あっても電気がついていないので懐中電灯かスマートフォンのライトが必要になるでしょう。
滞在時の心得
- トイレはミャンマー全体と同様、水でお尻を注ぐタイプ。慣れるまでしんどいと思うので、常時トイレットペーパーを持ち歩くのがいいです。
- 日焼け止めや虫よけスプレーは持って行った方が安心です。とくに、10月までと4月からの雨季は蚊が発生する時期になります。ミッチーナ市内は問題ないですが、郊外のほうに行く場合はマラリアなどもあるらしいので、用心するに越したことはありません。
- お店や、駅、マーケットなどに無料で飲める飲料水が置いてあったりしますが、飲料水といいつも衛生的にはアレなものも多いのでペットボトルを飼って飲むのが無難です。
- 言語はビルマ語がマーケットなど公共の場では用いられています。カチン人はジンポー語など独自の言語を持っていますが、皆さんビルマ語を話せます。英語については、若年層は比較的通じますが、市場などのおばちゃんにはビルマ語しか伝わらない可能性が高いです。
ミッチーナ到着
空港到着時の留意点
空港到着時には必ずイミグレーションカウンターにいって申請すること。基本的にはパスポートを見せれば相手が必要な事項を書き取ってくれます。
唯一、相手から質問が飛んでくるのがミッチーナでどこに滞在するのかという宿泊先情報です。予約している人はそのホテル名、予約してない人はとりあえずYMCAと言っておきましょう。
空港から市内中心部(駅付近)までのアクセス
タクシー(4000KS~)など。空港内部にも現地の旅行会社のカウンターがあり相談すれば目的地までのタクシーを呼んでくれるようです。また空港を一歩出ると多くのドライバーが呼び込みを行っています。人によってはおススメホテルとかを紹介して連れて行こうとするらしく、やや注意が必要。
場合によってはホテルに送迎を頼むのもありかと思います。
ミッチーナを観光しよう
移動手段
市内
徒歩、バイタク、リキシャ(トゥクトゥク)、自転車タクシーなどがあります。値段は要交渉。リキシャは半日くらい貸切って15,000Ks~。ちなみに食事や観光でドライバーを1、2時間待たせても大丈夫です。彼らは日本人の数倍待つことになれてます。
ミッソンなど郊外
車で行った場合は所有1時間ほど。ホテルフロントか、あらかじめ現地旅行会社に頼むのが無難。リキシャ、バイタクでいくと時間がかかる&お尻が痛くなります(笑)
食事など
マーケット周辺には飲食可能な屋台もあります。衛生的にやや不安を残すとはいえ、お腹を壊すのはある意味通過儀礼です。チャレンジしてみるといいと思います!
駅周辺にはちょっと洒落たカフェや北インド料理などバラエティ豊かな食事処がそろっています。カチン料理が食べたい方は、マナウパーク近くの川沿いにカチン料理のお店があります。
もし、食事が合わない!という場合は、LuckyBakeryというパン屋さんのパンが日本の菓子パンみたいでおススメです。本店以外にも街中の店で取り扱っているのですぐ手に入ります。
その他おススメの食事処等の詳細は以下の記事を参照ください。
ミッチーナ全般の注意点
治安は比較的落ち着いてます。ただし、当たり前のことながら夜遅くは出歩かないほうがいいと思います。人通りの少ない道や暗い道も要注意。
カチン州の一部地域はいまだに紛争地です。市内にいる分には全く問題ありませんが、郊外に行く場合には念のためホテルのフロントなどで情報収集をしておくのがいいでしょう。
ミッチーナでは運転免許を持たずバイクや車を運転している人が大半です。また若い男性を中心に飲酒運転が当たり前のように行われています。交通安全には十分に気を付けてください。
カチン人が経営しているお店は日曜定休が多いです。(カチン人の多くがキリスト教徒であるため)。ビルマ人をはじめとした仏教徒の経営しているお店は、ビルマ暦の祝日によって定休日が決まります。中国系のお店は春節(旧暦の正月)以外はずっと営業している感じです。
ミッチーナ出発
空路で帰る場合はミッチーナ空港で、いつミッチーナに着いたのかを聞かれます。ミッチーナ到着時にイミグレーションの方が記録した情報と照会して外国人のミッチーナへの出入りを管理している模様。
ここで疑問なのが、空路以外の方法でミッチーナに来て、帰りだけ空路を使う人の場合。これは照会できない気がするので(だって手書きのノートで照会してるんだものw)、往復とも空路が一番良い方法だと思います。
ミッチーナからいけるカチン州の町々
Putao(プーターオ)
ミッチーナから飛行機で30分ほど。ミャンマー最北の町であり、美しい自然が名高い。
インドージー湖
ミッチーナからバス或いは鉄道で3時間ほど。カチン州最大の湖。
以上、私が知っているミッチーナの今の情報を列挙してみました。その他気になること、知りたいことありましたら、ブログコメント欄かTwitter(リブライ、DM)で気軽にお聞きください!分かる範囲でお答えします!
番外
ミッチーナ訪問前に読んでおくと、ちょっとだけ旅が楽しくなる(かもしれない)書籍について以下の記事で紹介しています。とりあえず、吉田敏弘『森の回廊』を読んでおくとだけでも目に映る景色がまた違って見えるかも。