ただいま寄り道中

カチン・ミッチーナの備忘録

元旦からナシ族・トンパ教の聖地・玉龍雪山へ初詣でしてきた

こんにちは、おこめです。今年の初詣では中国は雲南省麗江の郊外にある玉龍雪山に行ってきました。
 
玉龍雪山はナシ族の人信仰するトンパ教の聖地であり、いまだ最高峰(5596m)への登頂成功例がないいわゆる処女峰であります。
街からも天気がよければ眺めることができ、見た瞬間に「あ、これは崇めたくなる」と思うのですぐに見つかるかと。
 
玉龍雪山一帯は「玉龙雪山风景名胜区」となっており、まずはそこを目指します。
 
麗江古城区の北側・黒龍譚方面に紅太陽広場という広場(毛沢東象側の道路を挟んで向かい側)があり、そこから7路ミニバス(民間運営)に乗車。

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(どの街いってもおぼ同じ形の毛沢東同志に出会える)
 
現地に行けばでっかく「7路・玉龍雪山」という看板があったのですぐわかりました。
金額はミニバンに4人なら25元、5人なら20元とまちまち。車中で運転手の人がかツアーみたいなの進めてくるけど「何いってるかわかりましぇん」でスルー。
 
紅太陽広場から一時間弱で風景区入境ゲートにつきます。ここで一人130元(2017/01/01時点)でチケット購入。
 
このチケットは切り離して絵葉書としても使えるので、甘海子にある郵便局で手紙を出すのも一興かと。
 
入境ゲートからさらに進んで、甘海子という観光バス乗り場でバスを降ります。
甘海子はかなり大きく近代的な建物です。(東名の小田原SA下りを想像できる方はしてくださいw)
ここでは観光バスチケットのほか、お土産や食事、また酸素ボンベ(100元)、レンタル上着など様々なものがそろっています必要な方は買っておいてください。私は正直いらないんじゃ…と思って買わなかったのですが、一緒にいった友人は購入。これがのちのち命を救ってくれることになるのです…。
 
観光バスとケーブルカー(ロープウェイ)はセットで200元。た、高い…。しかし、その他の方法ではたどり着けないので支払います(身分証が必要)。環境保全のために役立ってると信じて…。
要注意事項としては、ロープウェイのチケットには時間制限があること。例えば、11:30-12:00までのようにこの時間内に乗る必要がある模様。
 
チケット買ったらあとは人の波にのって進んでいく。お休みの日ということもあって結構な人出。バスに乗る前のゲートで身分証を見せる必要があったので、パスポートを提示する。
 
観光バスに乗り10分ほどでロープウェイのり場に到着!人波に流されるままロープウェイにのって一気に上がっていきます。

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ここまでは高山病の予兆なし。せいぜい耳が痛くなる程度。
 
降りたらそこには万年雪をいだく山!ロープウェイ乗り場から、現時点で観光客が登れる最高到達点・4680mまでは遊歩道を歩いていきます。
しかしロープウェイを降りた時点ですでに富士山よりも標高が高い位置にいるというすごさ。そそり立った岩山にかかる白い雪、現実味のない景色の視界の片隅には、高山病と思しき事態で蹲る観光客。 ここまでは元気いっぱいだった我々もいよいよしんどくなり極力しゃべらずに登りました。

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酸素が薄いと何が苦しいって、一息ついても全然休まらないってことです。ずっと苦しい感じ。お喋り大好き中国人のみなさんが、階段に座ってうなだれている。
 
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やっとこさ頂上についたころにはもうへとへとに。それでも間近でみるとやはり息を飲む壮大さ。日常の諸々のしんどいことも、この雪山のてっぺんまではついて来れまいと思うと気分も軽くなります。

 

ところで、帰り道でロープウェイで酸素ボンベを買ったわいいものの、まったく使わなかったらしい壮年のおっさんグループが徐に酸素ボンベを取り出し、一斉に酸素を散布し始めて笑うと同時に、いい年下おっさんが「空气很好!(空気がうまい!)」とか言って少年のように楽しむ姿を見て、このユーモアを持ちたいなと思いました。しかし、この人ら一回も酸素ボンベ使わずに登ったという事実。中国人おっさんは強い。
 
玉龍雪山に登ると、お金は結構かかる*1のですが、一見の価値ありなので機会があればぜひ登ってみてください!
 
*1 7路バス代往復50元~ + 入境費130元 + 観光バスとロープウェイ代200元 = 380元