ただいま寄り道中

カチン・ミッチーナの備忘録

「皆勤賞」って結局何なんだ?- 学校に毎日通える子通えない子-

こんにちは、ミッチーナ在住おこめです。
最近、TwitterのTL上で「皆勤賞」というものに対するつぶやきを見かけて、いろいろ思うことがあったのでちょっと意見を書いてみました。
 

 

 
後半部分はさておき、皆勤賞から無縁の不登校児だった私からすれば、確かに”健康元気に”毎日学校通える子は凄いなぁと思う。一方で、「賞」としての皆勤賞はなくしたほうがいいと思うのが私の意見。
 
学校というフォーマルな場で表彰されるとかされないとかはいったん置いといて、毎日学校通っている子も通っていない子も多かれ少なかれ頑張っていると思う。
 
家族は、我が子が毎日学校通うのは当たり前で頑張ってるとか頑張ってないとかそういう話じゃない、なんて思わないでいただきたい。さらに付け加えれば、学校に通わない・通えない選択肢をとった子どもだって、めちゃくちゃ頑張っていることが多々あると思う。
平日の真昼間に一人家のなかにいる恐怖・不安・自己嫌悪。そんな苦痛でしかない状況以上の、耐え難い苦痛が学校にはあるから彼らは通わない、通えないのだ。
 
毎日、学校に通って皆勤賞をもらっている子はすごい。でも、そうじゃない子はその子なりなに頑張っていてすごい。だから、皆勤賞すごいね!と相手を讃えてあげるのいいことだけど、少なくともいろんな事情で通えない子もそれはそれで、賞という形じゃなくても認めてあげたいと思う。
 
 
ちなみに、出雲市が皆勤賞を設けない理由を問われた際にだした回答が、わりと自分の意見と近いので詳しくはそちらを見てもらいたい。
 
皆さんも自分自身が小中学生だったのころを思い出してほしい。皆勤賞ほしさに風邪ひいても無理して学校に来る人、少なからずいましたよね?そうなると、もう皆勤賞の意味なんてないのではと。
 
だいたい「皆勤賞」の意味とはなんだろうか。学校に登校する気力と体力を育む、というのが一般的な意味だろうか。
調べてみると、皆勤賞は、学校や地域によってあったりなかったりマチマチで、ひょっとすれば校長先生の一存で決まってしまう程度の賞であるという意見も出てくる。
そうすると皆勤賞ってのは、校長なり教育委員会なりが、学校経営を考えるうえで、「生徒の出席意欲を高める」狙いで設けられた賞であり、ひょっとする泥臭い「大人の事情」が絡んでいるような代物なのかもしれない。例えば児童の出席率が高いってのは学校の評価みたいなものに繋がるとか。
 
結局、皆勤賞に躍起になるのは子供よりも大人だ。大人が躍起になるから子供が「そうういうもんか」と思って躍起になりだす。それがズルズル続いてしまっているんじゃないかな。その程度のものに囚われる当事者ってしんどいなぁ。